5月28日(水)、御井コミュニティセンターにて、久留米市社会福祉協議会の漆原数弥さんを講師にお招きし、ぼうさい講座を開催しました。

会場は、同日開催の「HI!ハイ!配!ハイブリッド講座」に引き続き、久留米市御井町の御井コミュニティセンターで行いました。
講師の漆原さんは、災害時に設置される、久留米市災害ボランティアセンターの統括班長も務めていらっしゃいます。
梅雨の時期を目前に開催した今回の講座では、久留米市の災害や、災害に備えた行動、災害ボランティアセンターについてお話していただきました。

講師を務められた久留米市社会福祉協議会の漆原数弥さん
まずは、これまでに起きた久留米の災害について。
久留米市は豪雨による災害が多い土地です。
記憶に新しい、令和5年7月九州北部豪雨災害について、大雨による、氾濫や土砂災害の実情を写真とともにご紹介いただきました。
次に災害に備えて、避難所や避難経路、災害備蓄品やご近所づきあいなど、普段から大切にしたいことを教えていただきました。災害備蓄品について、漆原さんから準備できているか問われると、首を横に振る方も多く見受けられました。
これを機会に、災害への備えを見直したいですね。

そして、講座は災害ボランティアセンターに関するお話へ。
災害時にどのような役割を担うのか、実際に令和5年7月九州北部豪雨災害時のセンターが実施したこともお聞きすることができました。災害ボランティアセンターを運営するにあたり、連携が取れるよう、普段から様々な団体・企業との関りを持ち、関係づくりをしておくことが求められる、とのことでした。
これは、先にも出てきた”ご近所づきあい”にも共通することではないでしょうか。
普段からの関係づくりは、組織だけではなく私たち市民にとっても大切な防災準備のひとつですね。

今回のぼうさい講座には、御井校区で生活されている方はもちろん、地域でさまざまな活動をされている方や、久留米大学の関係者や留学生も参加されました。

講座の最後、参加者から
・自身が所属する団体で、どういったことが出来るか
・災害時、学生でもできることは何か
など、いくつかの質問があがりました。
漆原さんはこのように話されました。
「災害時のボランティアは泥かきや畳、家具を運ぶような力仕事だけじゃありません。
例えば、家が浸水した方たちの荷物の整理のため、座ってゆっくりお話しをしたり、
子どもたちには、ボランティアの方たちへ飲み物を渡してもらったり。
こういったことも重要なボランティアです。」
みんくるは災害時、災害ボランティアセンターを初め、様々な市民活動団体さんを支援します。
一人ひとり出来ることは異なりますが、可能な範囲で実施できる支援を行うことが重要であると考えました。
そしてこのぼうさい講座で改めて、地域の方や団体さん、多くの方との日々のつながりが大切だと感じました。
これから梅雨の時期に入ります。雨による災害や地震に備えて準備を整えていきましょう。