2025年3月2日(日)、子どもたちが主役の講座「スナックゆるっぽ」を開催しました。

講師は、子どもたちの居場所づくりをされている市民団体 ゆるっぽさんと日頃からゆるっぽの活動に参加している子どもたち。昭和レトロな街並みが残る日吉村の中、「まちづくりスナック ナイツク」を会場に、「~本気だけどゆるっとしたあそび~」を大人の人たちに体験してもらいました。
ゆるっぽさんの普段の活動のモットーは、「自分の責任で自由に遊ぶ」。
目指すは、みんなそのままでいい、やりたいことができる場。

元来、スナックとは、「カウンター越しに、お客さんとの会話を楽しむ場」だそうで、スナックゆるっぽでは、お客さん(講座参加者)にメニューの中から好きなドリンクを選んでもらい、カウンター越しに子どもたちが自由に接客をするというスタイルをとりました。

講座前半は、この日を楽しみにオリジナルのコースターを作り、手作りの蝶ネクタイをつけた元気な子どもたちの「いらっしゃいませ~」の掛け声からスタート。スマイルやギャグと交換でドリンクをいただけるという、ワクワクと遊び心が詰まったスナックを子どもも大人も楽しみました。


講座後半は、ゆるっぽ代表の戸次さんの「遊びの講座」の時間。
実は、この講座を開催する前に、普段みんくるを利用されている一般の大人の方に、以下のようなアンケートを募りました。
『好きな遊びは何ですか?一番想い出に残っている遊び、楽しかった遊びを教えてください。』
結果、寄せられた回答は、秘密基地作り、鬼ごっこ、ゴムとび、ザリガニつり、かんけり、砂遊び等々、昭和レトロを彷彿させるような遊びばかり。驚くことに、テレビゲームなどのゲーム類の回答はひとつもありませんでした。

「大人になっても心に残る遊びって、結果ではなく、そのプロセスではないでしょうか。遊びは、心を潤すものだと思います!」と、戸次さん。
普段、ゆるっぽは、野外での外遊びを中心に活動されています。例えば、くるめウスで春のみちくさ散歩の会を実施したり、その辺りの草でロープを編み、編んだ草で遊んでみたり。
「今回は、恒例の野外活動ではなく、スナックゆるっぽという遊びの場の中に、みんなを巻き込んでみたかったのです。本当は、会場として、みんくるの施設を使わせていただいてもよかったのですが、スナックナイツクでやりますとお話をいただいてから、私も子どもたちも、俄然モチベーションが上がってきました。遊びって大事なことですから。子どもたちに自由な環境をつくってあげて、できるだけ大人は介入しないで、子どもたちに任せてあげたかったのです。」
代表の戸次さんは、こうも仰います。「ゆるっぽが普段何をしているか、言葉ではうまく言えません。まずは来てみて、ゆるっぽを直接感じてほしいです。」

今回なかなか言葉にできないゆるっぽの活動を、あえて言語化していただき、参加者さんたちと対話形式の「遊びの講座」で意見交換の時間をもちました。
参加者さんからは嬉しい声を、子どもたちからは達成感でいっぱいの感想を寄せていただきました。
【参加者さんの声】
・ゆるっぽの活動を知ることができました。遊び…深いです。遊びへのこだわりを感じました。このよ うに子どもの遊びを守っていかなくてはならない時代だと思いました。
・子どもたちの自主性を大切にしている、良い活動だと思いました。
・子どもたちが楽しそうにお店の人になって飲み物を作ってくれて、美味しくいただけました。子ども たちが活発!楽しかった!
・ゆるっぽさんの活動や他の参加者さんの活動も知ることができて、良かったです。
・居場所って大人でも子どもでも必要になってくるので参加できて良かったし、自分も活動に参加したいと思いました。
【講師になってくれた子どもたちの声】
・カウンターに立てたことが嬉しかった
・ドリンクを自分で入れられたことが楽しかった
・わくわくした
最後は、全員で集合写真。
講座終了後も、和やかな談笑が続き、ゆるやかで楽しい時間となりました。
ゆるっぽの活動に興味を持たれた方は、以下をご参照ください。
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